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全て妖(あやかし)の所為21

『全て妖(あやかし)の所為21_Y&C.side』















――Y.side――


少し埃を被っている書物に手を伸ばし
ペラペラとページを捲っていた

その中身は、ハボクが調べた俺たち妖の事が
事細かく記入されていた

思ったよりも、想像していたよりも詳しいその中身に
感心しながら読み進めていると
チャンミナの事がこと細く書かれていた

幼い頃からの異変の事
その原因と思われる受租の事
どうしたら長く生きられるのか
何故受祖として生まれてきたのか
俺のと融合してしまった魂の事

色々と調べては色々と試し苦悩した内容がびっしりと書かれていた

そしてその中に書かれていた一文に目が留まった



『妖が人間になる方法』



その事も、その方法も知らないワケではないが
向こうでもその事を知っているヤツは少ないのに
人間であるハボクがそれを知っていた事に驚いてその内容に目を通した

まぁ、大きな枠としては合ってるが間違ってるとこも多々あった

・・・にしても、どうやってその情報を探し出したのか
人間にしては色々と知っていて達観したヤツだとは思ったが
予想以上だな

書庫に積まれた書籍や、まじないの道具や置物
本物もあれば紛い物もあり
昔を懐かしむ様に色んな物を手に取って見ているうちに
古い木の箱を見つけ興味本位で蓋を開けた

その中には年代物の掛け軸が入っていた

紐を解きスルスルっとその掛け軸を開くと



ドクン



その絵を見た瞬間

遥か昔の情景が一瞬にして蘇り

懐かしさと喪失感とで胸が締め付けられた


「・・ユキ・・・」









――C.side――


いない?!
なんで?!どうして?!


「ヒョン?・・ヒョン?!ヒョン!!」


ヒチョルさんに送ってもらって帰って来たけど
返事がなく、リビングにもキッチンにも
部屋にもトイレにもお風呂場にもヒョンの姿が無くて
まさか?!
もしかして?!・・・と、嫌な想像をしてしまっていた

で、でも
もしもヒョンに何かあったら僕にも何かしらの
影響があるハズだけど、今のところ何も変化はないから・・
だ、大丈夫・・だよね?

ソワソワと落ち着かない気持ちでヒョンを探していたら


「なんだ?ユノヤいないのか?」


僕を送って帰ったハズのヒチョルさんが
いつの間にか僕の隣に立っていて、縋るような気持ちでコクリと頷いた


「おいおいおいおい、なに泣いてんだお前?」


揶揄う様に僕の顔を覗き込んだヒチョルさんに
全力で否定した


「な?!だ、誰も泣いてなんかない!!!」

「けど、今にも泣きそうな顔してんぞ?ユノヤ居ないのがそんなに不安か?」

「っ!!べ、別にそんな事は・・・・・」


無い!!!
とは・・・言えなかった

家から出るハズがないヒョンが
力を失って人間になってしまっているヒョンが
居るハズの家の中にいない

色んな部屋を開けて確認してその姿が無いと
どんどんと不安と恐怖が押し寄せてくる

カタカタと少し震える手を力一杯握りしめて
不安を押し殺しながら辺りを見回していると

ポンっと頭を撫でるように叩かれた


「大丈夫、あいつなら・・・」


そう言ってヒチョルさんは瞳の色を変え周りをぐるっと見回して
あっちだな、と書庫を指差した

ヒョンの居場所が分かった途端に安心して
ヒョンに会いたくて、書庫に走り出そうとしたら
ぎゅっと腕を掴まれて、ヒチョルさんに引き留められた

その理由が分からず、振り返ると
ヒチョルさんは少し困った様な顔で書庫の方を見つめていた


「??あの・・?」

「あー・・いや、お前は知っといた方がいいかもな・・」

「え?」

「けど、チャンミン」

「・・・はい?・・」

「お前はお前であいつじゃねーから、難しいかもしんねーけど、今のユノヤの事信じてやれよ」

「・・・・あ、はい・・?」


正直ヒチョルさんが何を言ってるのか分からないけど
さっきまでの揶揄ってるような言い方でもなく
寧ろ何か少し慰めるような言い方と雰囲気に
コクリと頷くと
歩くのを促す様にトンっと背中を押さた

腑に落ちない事・・・
さっきのは何の話なのか
僕は僕で"あいつ"が誰なのか
僕が知っておくべき事がなんなのか
何故信じるのが難しいのか

分からない事だらけで、聞きたい事はイッパイあるけど
だけど、今はそれよりも

ヒョンが無事なのかどうなのか
その姿を確認したい気持ちの方が勝っていた

焦る気持ちに急かされる様に
書庫へ向かう足が徐々に早くなり、上手く履けない靴でコケそうになりながら
あれから・・
じいちゃんが亡くなってから殆ど開ける事のなかった書庫の扉に手を掛け
少し重い扉を開けた


「・・ヒョン?」


中は薄暗く、目が暗さに慣れていないせいで
ヒョンの姿を見つけ出せずにいた


「ヒョン??いないんですか?」


少しづつ慣れる目を細めて手を伸ばしながら
ゆっくりと中に進むと

ガサッ...

斜め前の少し奥の方で物音がした


「ヒョン?」


音がした方向に顔を向けて目を凝らすと
やっと見えてきた書庫の奥の方に、長い髪のヒョンが床に両手を着いて
項垂れる様に座っているのが見えた

その姿が見えて、無事だったと確認出来て安心したのと同時に
なんで返事してくれないのか
と、少しムッとしながら近付いた


「ヒョン、いるなら返事ぐらいしてくてれも・・」

「ッ・・!」


横に立って腕を組みながらその姿を見下ろすように言うと
ヒョンは僕の声に今気付いたかの様にビクッと体を震わせた、にもかかわらず
なおも返事をせずに俯いたままだった

体調でも悪いのか?と、少し心配になり
顔を覗き込む様にしゃがみ込むと

ヒョンの目からは涙か零れ落ち、目の周りは真っ赤になっていた

!!!!

泣いてるなんて思ってもなくて
もの凄く驚いたけど、その反面・・その泣き顔と涙を拭う仕草が姿があまりにも綺麗で
別の意味でドキッとしてしまっていた

けど、そんな事言うワケにも気付かれるワケにもいかず
慌ててその場を取り繕う様に考え無しに言葉を発した


「な、何泣いてんですか?!」

「・・別になんでもねぇよ」

「なんでもないのに泣くんですか?」

「いや、だから・・」

「それとも、あれですか?妖は皆、意味もなく泣くとでも言うんですか?」

「そんな事はねぇよ」

「なら、なんで泣いてんですか?!」

「・・はぁ...別に、なんだっていいだろ?」


テンパって捲し立てる僕に
少しイラッとして呆れた様に涙を拭いながら横目で見るヒョンが
いつも余裕そうに、僕を子ども扱いしてるヒョンと何か違う感じがして
何を見ながら泣いていたのか気になって、その手元に広がっている絵と思われる何かに視線を向けた

??
人???

人物らしき絵が一瞬見えた瞬間、その絵はヒョンによって隠されてしまった


「なんで隠すんですか?」

「・・・」

「それは、じぃちゃんのでしょ?」

「あぁ、まぁな・・」

「だったら僕にだって見る権利ぐらいはあると思いますけど?!」

「・・ない」

「え?」

「お前には関係ない」


ズキッ


ピシャリと僕を跳ね除け拒否るようなその言い方に
自覚したばかりの気持ちを持て余し
凄く心配していた焦りと
また言い過ぎてしまったという後悔が
ぐちゃぐちゃになって、こういう時どう言うのが正解なのか分からず
拒否られた事に身勝手にもショックを受けた僕は・・・・


「か、関係ないって?!」

「あぁ…」


イラッ


「なんで?!」

「お前は知らなくていい」


なっ、なんで…


「か、関係あるか無いか、知らなくていいかどうか、なんでヒョンが決めるんですか?!お?!」

「関係ないって言ってんだろ!」


ズキズキ…


「そ、そんなに関係ないって言うなら出て行けばいいじゃねーですが!誰もここにいてくれって頼んだ覚えはねーですよ!!!!」


関係ないってなんだよ?!
関係ないって・・そんな何度も言わなくてもいいだろ!?
なんなんだよ!!

心も頭もぐちゃぐちゃで、鼻の奥がツンとして
泣きそうで
でも、ヒョンの前で
関係ないと言われた直後に泣くのは嫌で
哀しくて虚しくて寂しくてイライラして


「僕の方が関係ねーですよ!!!」


そう叫んで、いつの間に後ろに立っていたヒチョルさんにぶつかってしまい
ペコっと頭を下げて、何か言いかけているヒョンを無視して
その場から逃げる様に書庫を飛び出した


「チャ・・」



煩い

煩い!!

煩い!!!!

皆、全部!!!煩い!!!!!!











ポチ頂けると頑張れます♪




おまけ
   ~昔々のお話~

いつも顔を隠す布を被っている友人の顔を
その布を全て取った顔を陰陽師でさえ
はっきり見た事はありませんでした。

しかし妖である九尾だけは例外で
稀有な容姿の友人も九尾もお互いに何処と無くお互いが似ている気がしていました。
それは容姿だけでは無く、他の事も・・

その為か、友人は九尾の前でだけ
顔を隠す布を取り、そのままの自分をさらけ出していました。

談笑をしている2人が気になり
近付く陰陽師の気配を察した友人は
陰陽師から声を掛けられたその僅かな時間で
いつもの様に布で顔を隠し振り返りました。

親しく笑う2人
九尾にだけは顔を隠さない友人
その顔を見ている九尾

今まで感じた事の無い感情に支配され
隙が出来てしまった陰陽師

その隙を付け狙っていた陰陽師に徐々に操られ支配されていく陰陽師

『あいつが憎いんだろ?』
[ち、違う・・]
『お前の友人を奪ったヤツが嫌いなんだろ?』
[・・そんな事は・・・]
『お前の場所を奪ったあの妖怪が邪魔なんだろ?』
[・・・じゃ、ま・・]
『お前さえ知らない友人をあいつは知っている』
[・・なんで・・・]
『お前に見せない姿をあいつは知っている』
[・・・っ]
『あいつさえいなければ』
[・・いなければ・・]
『友人の隣は誰の場所?』
[・・僕の]
『邪魔なのは』
[・・あいつ]
『あいつが・・』
[・・に、憎い、憎い憎い憎い]

そして起こる

辛く、哀しい、悲劇


つづく




お久しぶりの更新です。
相変わらず、亀ペースな更新で申し訳ないです(*꒦ິ³꒦ີ)
お暇な時にでも読んで下さいませ。
少しだけでも、更新頻度上げられるように頑張ります!





少しだけ真面目な話をさせて下さい。
えぇっと、本当にここ最近色々ありまして色んな事を考えました。
何を言ってるんだ?と思っていただいてかまいません。
ただ一言だけ

「人生は短いです。本当に健康に気を付けて悔いの残らないように生きるのが大事です。」

以上!

頑張るからねーーー!!梅ちゃーーーーん!!!!
サランヘーーーーーー⸜(*ˊᗜˋ*)⸝!!!



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ホミンが大好物!!!!!!
妄想が腐ってるのはデフォですww

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