ひまわりの先に 全て妖(あやかし)の所為23
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全て妖(あやかし)の所為23

『全て妖(あやかし)の所為23_C.side』











なんであの時すぐにヒチョルさんへ電話しなかったのか?
どうして自宅に電話してしまったのか・・

相当テンパっていたからだろうけど
あの時ヒチョルさんに電話して助けを求めていれば
こんな事にはなっていなかったかもしれない




PRRRRRR...... PRRRRRR......
PRRRRRR...... PRRR…

虚しくcall音だけが鳴るだけで誰も出る様子が無かった


「なんだ、いないのか?」


声も手も震えそうになるのを必死で押さえつけて
独り言のように呟きながら、ゆっくりとその場から離れる様に歩き出した

自宅に電話してどうする?
ヒョンに助けを求めるのか?
嫌われてるって分かってるのに、頼るのか?
今のあの状態のヒョンに、これ以上迷惑を掛けるのか?

けど、ここで僕に何かあればヒョンもただでは済まない

首元のヒョンが付けた印に手を伸ばして触れると、鼻の奥がツンとした

あぁ...ホントに
なにもかも情けない

『そんなんじゃ、喰われても文句言えねーよな?』
『なんも知らねーのか?』
『そんくらいの事も出来ねーのか?』

呆れ馬鹿にしたように僕を見据えたヒョンの顔を思い出していた

『俺が護ってやるよ』

そう言ったヒョンは今
新月で力を失くし人間の姿をしている
僕を護るとかそんな場合じゃない

ヒョンの事はきっとヒチョルさんが守ってくれる
だから、僕は僕でどうにかしないと

近付く鬼から少しでも距離が出来るように歩き出し
見えてないフリ、普通の人のフリを装って
恐怖で足が震えているのを悟られない様に、何も気付いていないかのように
歩きながらキュヒョナにLINEしていた

『今から家に行っていいか?』
『ちょっと、ワケあって今日だけでいいから泊めて欲しいんだけど・・』
『ダメか?』

LINEを送っても既読にならないのは知ってる
キュヒョナは今、塾に行ってる時間
それでも、なにかしていないと誤魔化せない

間近で感じる息遣い・・クンクンとはぁはぁと、その息を
肌で感じるぐらいの距離にそいつがいる

ゾワゾワ...

湿気を帯びた鬼の息を首筋に感じて
あまりの不快感と気持ち悪さに吐き気がした

う゛っ・・・

キモい、怖い、キモい、怖い、キモ・・

!!!!!


「ヒッ!!」


ベロンっと、突然目を舐められてしまい
その悍ましいまでの不快感に耐えきれずに小さく悲鳴が漏れてしまった

ヤバい・・

そう思った刹那、突如目の前が視力でも奪われたかのように真っ暗になり
地面が足元から消えたような浮遊感と落下するような感覚と共に
意識が遠のいていくのを感じた

なにが起こったのか理解する余裕もなく遠のく意識の片隅で
ヒョンに謝っていた

『ごめん・・ヒョン・・・ホントに・・・・全部・・僕の・・・せぃ・・』






「・・・・・・・・・・っ」


もの凄い乗り物酔いでもしているかのような気分の悪さで目が覚めた
ボーっとする頭と意識で重い瞼を開けようとしたけど
少し身動きしただけで、全身を刺すような痛みが走った

・・・いっ・・・痛い・・ッ

重い瞼を開けたハズなのに・・辺りは暗く・・・真っ暗だった
ただ分かるのは、ドコだか分からないところで倒れているという事

暗闇で殆ど何も見えず、耳もさっきから耳鳴りもして
誰かがドコかで何かを話しているようだけど・・
まるで壁の向こうで喋っているみたく籠った音で、聞き取れない・・

あぁ・・・それにしても・・ホントに痛い・・痛い・・・・

意識が朦朧としているせいで
自分の置かれている状況がどんな状態なのか普通なら
気にする事すら、考えれず・・痛みの感覚にだけ意識が向いていた

あちこち痛う身体を、重い腕で無意識に触ると
何故か濡れた感触があった

水??なんだろう??

濡れた手を自分に近づけて見ようと思ったけど
暗闇でぼんやりとしていて何も見えなかった・・・
けど、近付いた自分の手から・・鉄の様な臭いが・・・・ん?あれ、もしかして・・

ぴちゃ

頬に何かが垂れてきた
垂れてきたそれを指で拭うと、少しぬるっとして、そして
やっぱり鉄の様な臭いがした・・・・

これ・・多分、血だ

どこから垂れてきたのか、真っ暗闇に手を伸ばして探っていたら
さわっと、何かが手に触れた
・・・上の方に何かある

その何かの方に顔を向けて、一生懸命目を凝らして見ていると
ボヤっと何かが見えて、その何かからポタポタと...恐らく血が落ちてきていた

なにがある???

目を凝らしても辺りは暗く、僅かに何か見えるけど、それが何かは分からなくて
でも、聴覚は少しずつ回復していたようで、耳に入って聞こえた言葉


「半妖~と♪受咀~♪俺ってツイてるぅ~」


?!!


上機嫌で鼻歌交じりのその声は、あの鬼の声だったけど
そうじゃない
今、半妖って・・・え?それって・・・・
まさか・・そんなハズは・・・・

今僕が思い浮かべている人じゃないことを祈り、否定しながら
必死に目を凝らし、歪んだ視界にぼんやりと見えた姿に
目を見開き息を呑んだ


「ぁ・・・」

「目、覚めたか?」


歪み朧げに見える世界で・・僕の頭を太ももに乗せ見下ろし微笑んでいるのは
パタパタと僕に滴り落ちる血を流しているのは・・
目を細くし凝らしてやっと、ボヤっと薄っすら見えた・・その姿
白と黒のグラデーションの様な髪色で、片目は金色、もう片方は紫色をしているようだった


「ヒョ・・ン・・大丈b・・っ!」


思わず手を伸ばしてヒョンに触れようと身体に力を入れ動こうとしたら
全身に痛みが走って、ギュっと目を瞑って
そのまま、横を向いて蹲った

そうだった、なんでか知らないけど痛いんだった


「悪い、痛むか?」


労わるかのように肩を撫でられ、痛みに耐えながら
薄目を開け自分の身体を見て触ると
まだ視界は歪んだままでよくは見えないけど、なぜか直接肌に触れる感触で
制服があちこち破れている事と、濡れた触感と匂いで血に染まっている事が分かった
けど変だ、痛みはあるのに触っている感じだと傷がない
どういう事だ??


「悪い、傷は治せたんだが、まだ弱くて・・完璧に治してやれなかった、ごめんな」


謝られたけど、そうじゃない!
そうじゃなくて、そんな事より、僕の事よりヤバいのは恐らくヒョンの方


「ぼ、僕は平気です・・っ、僕よりヒョンがっ」


痛みに耐え、どうにか身体を起こしてヒョンを見た・・・
見たハズなのに・・ヒョンの顔がぼやけ、表情すら分からず距離感も変だった
さっきから歪んでいた視界がもっと酷くなった気がして
そこでやっと、自分の目がおかしいと分かった

あ・・あれ?
片目・・・もしかして・・全く見えてない?

辛うじて見えている方の目を手で隠して周りを見たら
真っ暗な闇しかなかった

あ、見えてない・・・

そう思っていたら、目を隠していた方の腕を掴まれて
グイっとヒョンの方に引き寄せられた


「ヒョ、ン、痛い・・ッ」


痛みに顔を歪めると、掴んでいた手を放して
ゴメンと言いつつ何故か慌てたような声で僕の頬に手を添えて
顔を覗き込んでいるようだった


「お前、その目どうした?!」

「え、あ・・なんか見えないみたいです」

「これ、アイツに何かされただろ?」


心配そうな声で、僕の見えない方瞼に触れて指で撫でいた

あー・・
何かされたっけ?
えぇっと・・・あ!そうだ


「舐められましたけど、ヒョン?僕の目、どうなってるんですか?」


ヒョンの顔が見たくて
辛うじて僅かに見える方の目を細めた


「アイツら(鬼)の唾液は、人間には毒だ、ちょっと診せろ」


僕の右目、何がどうなってるのか分からないけど
覗き込み近づく顔を、左目を細めて見えたヒョンの顔は
暗くてハッキリとは見えないけど、なんとなく眉間に皺が寄っているようで
怒ってる?ように見えた


「?ヒョ・・?!!」


僕の目がどうなっているのか、どうしたのか?
焦点が合わないぐらいに近づいているヒョンに聞こうとしたら

ベロン

鬼に舐められた方の目をヒョンに舐められた


「な?!なにをしてっ!!///」

「・・・う゛っ・・」


驚き目を見開くと・・・
途端に両目の視界が回復していった
徐々にクリアになっていく視界で見えたのは・・・

薄暗く気味の悪い見た事も無い場所で
妖と力を失った姿が混じり
頭から流血し
あちこち傷だらけで
鎖に繋がれ
青白く辛そうな顔をしたヒョンだった


「!!!ヒョ、ヒョン!」


身体を動かすと痛みが走るけどそれどころじゃない!!

なにが、どうして、なんでこんな怪我を!!!

手を伸ばし血が流れパックリと割れている額に
ポケットの中のハンカチを当てた

あ、ど、どうしよう
血が
あ、ぁ、こっちにも怪我が、どうしたら

狼狽えながら何かないかと動こうとしたら
ガチャン!
と、音と共に足を引っ張られるような感覚に足首を見ると
僕も鎖に繋がられていた


「ヒョン、だ、大丈夫・・じゃないですよね」

「・・ごめん、なっ・・・」


酷く辛そうに顔を歪めながらも申し訳なさそうに
笑顔を浮かべて謝るヒョンに、胸が締め付けられた

少し離れた場所にあの鬼の姿を見付けて
今の場所と状況と記憶が途切れる前の事と・・ヒョンの姿に

鬼に捕まってしまった事
ヒョンのその怪我も全て僕の所為だと分かった


「ヒョン、ご、ごめんなさい・・ッ、ぼ、僕がっ僕が」

「・・っ、チャンミンの、せ、所為じゃない・・からッ、な?」


傷だらけの手で僕の頭を撫でるヒョンの姿が今度は涙で歪んだ


なんであの時すぐにヒチョルさんへ電話しなかったのか?
どうして自宅に電話してしまったのか・・


相当テンパっていたからだろうけど
あの時ヒチョルさんに電話して助けを求めていれば
こんな事にはなっていなかったかもしれない


こうなってしまったのは


全部僕が弱くて浅はかでガキだった所為


なにもかも全て僕の所為だ―――――











ポチ頂けると頑張れます♪



おまけ
   ~昔々のお話~

正気を失ってしまった陰陽師
自分のものにならないなら
自分の大切な人を奪うなら...と

ある新月の夜

いつもの様に陰陽師を心配していた友人と
いつもの様に陰陽師に呼び出された九尾が
陰陽師の部屋を訪れようとした時

ビリッ!!

一瞬にして九尾は体の自由を奪われてしまいました
すると部屋の中から九字の呪文を唱える声が聞こえ
九尾に対して九字を切るのを見た友人は
咄嗟に九尾を護るように飛び出してしまいました

そして・・・

九尾もろとも友人までもが陰陽師の術で
切り裂かれてしまったのでした

血塗れになりながらも
それでも友人は陰陽師を案じるように
陰陽師へ手を伸ばしていました

血塗れで致命傷を負いながらも自分に
笑顔を向ける友人の姿

その姿を見て、やっと正気を取り戻し
自分が犯してしまった事に
目の前の現実に
言葉は言葉にならず嗚咽を洩らし
手足が震え這う様に友人のもとへ近づこうとする陰陽師

友人に護られ深手を負いつつも
致命傷は負わなかった九尾は虫の息の友人を抱え
陰陽師の元へ連れて行きました




ヤバいこの話、終わりが見えないwwww
既に23話なんですけど??
どうしようwwwwww
・・・・まぁ、どうにかなるか(´▽`) '`,、'`,、

おや?気付けば今週の土曜が
ナゴヤ――!!ですね!
そろそろトン、日本に来る頃かな?
(゚∀三゚三∀゚) ウホー!!待ってるよ~♪


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コメお返事~

ぷ****さん

コメありがとーーっ!

そうね、血塗れだし痛いし
早めに力戻ってくれたらいいのだけど・・・ww

って京極先生の挿絵の鬼wwww(;ꏿДꏿ)コワッ!!

ホント!!
ご友人の言う通り!!!
それだけで最高です'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ♡

あとちょっとですね!!
端子身だねーーーー!!!
プロフィール

Girasol

Author:Girasol
東方神起が大好きで、
ホミンが大好物!!!!!!
妄想が腐ってるのはデフォですwww

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