ひまわりの先に 全て妖(あやかし)の所為33
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全て妖(あやかし)の所為33

『全て妖(あやかし)の所為33_C.side』











どうする??!どうしたら??
きっと、これ、ヒョンから離れるのがいいんだと思うけど・・・
その甘美で誘うような匂いに抗うのは到底無理で
頭で分かっていても、身体が言うことを聞かない

ヒョンを掴んだ手はその服を離すどころか、余計に力を入れ
興奮で手が震えている

あぁ、だ、駄目だ、これ////

辛そうに眉をしかめながらも、驚き目を見開くヒョンに近づき
その首筋に顔を埋めてスンスンと匂いを嗅いだ

あぁ・・・いい匂い・・

美味しそう・・・

我慢できず、その匂いに誘われるがまま
ヒョンの首筋を舐めようと舌を出すと

グイッ、とシャツを後ろから捕まれヒョンから
離されるように引っ張られた


「はい、ストップ」


ぐぇっ、と変な声を漏らしながら引っ張ったヒチョルさんの手を
降参するようにタップしていた


「く、苦し、っ」

「ん?あー悪い、悪い」


ヒョンから引き剥がされ、掴んでいた手を離されて
絞まっていた首を摩りながら、非難めいた目を向けたが
ヒチョルさんは気にする様子もなく呆れたような顔をして、ぽんっと僕の頭を撫でた


「お前が、食われようが、食い散らかされようが別に構わねーが、お前が煽ったら折角我慢してるヤツがアホみたいだろ。ってか、今盛んな、ヤんなら俺が帰ってからにしろ」

「!!!!////」


やれやれとした顔をするヒチョルさんの言葉に
僅かに冷静さを取り戻して、ヒョンを見ると
さっきよりも顔を紅くし汗を掻き、辛そうに肩で息をしながらジッとヒチョルさんを睨んでいた


「ヒ、ヒチョル、ヒョン・・それ以上・・触んなっ」


フーッ、フーッ、と息も絶え絶えに話すヒョンからは
まだあの甘い香が漂っていた


「あーはいはい、けどユノヤ、お前もこいつも、どうすんだ?」

「・・そ、それは・・・っ」


ヒチョルさんの言葉にヒョンは僕から目を逸らし
そのまま、押し黙ってしまった

そんなヒョンの様子に「世話が焼ける」とボソッと呟いたヒチョルさんは
一つ溜息を吐いた


「はぁ...なら暫くこいつ、俺が預かるわ」


ぽんっと肩に手を置かれた


「「え?!」」


ヒチョルさんの思っても考えてもなかった提案に、ヒョンと同時に目を剥いた
そんな僕らにヒチョルさんは、はぁ...とまた溜息を吐いて
心底呆れた目をしていた


「ヒ、ヒチョル、ヒョン・・っ、それは、ダメ、だ」

「ダメ、じゃねぇだろ?お前今のこの状況分かって言ってんのか?」

「そ、それは・・っ」

「まぁ、俺から見た感じだと、こいつは多少なりとも腹括ってると思うぞ?」


ポンポンと僕の頭を叩くように撫でるヒチョルさんがなんの事を言ってるのか
どういう意味で言ってるのか、まさか・・喰われてもいいって
考えていた事を見透かされてるのか・・・
いや、流石にそこまでは・・・と思いながら
その言葉の意味を探るように目を向けると、ニヤリと
悪い顔で笑って「喰わせてやれ」と僕にだけ聞こえる位の小さな声で囁かれた

なーーーーーーっ!!!!!!///////
バレてるーーーっ!!!なんでっ!!!/////
恥!!!////

一気に羞恥心が湧いて、チラッとヒョンに目を向けると
目が合ってしまって、その瞬間に顔も耳も身体すら熱くなって
片手で顔を覆いなが勢い良く俯いた

ヤバい!!マジで、どうしよう////
なんで、どうしてバレた?!とか
どうしようもなく恥ずかしい!!とか
そんなに分かりやすかった?!とか
盛ってるって言われた!!とか

一人俯いたままグルグルと考え羞恥心に塗れていたら


「ヒョン・・・いい加減っ、離れ、っろ」


さっきまでとは違う、苛立ち低く唸るようなヒョンの声に
何事かと顔を上げると
ヒョンはギラリと目を光らせ、ヒチョルさんを睨み付け
その視線にヒチョルさんも睨み返し、二人とも無言のまま睨み合っていた

あ、あれ??え?え?な、なに??いつの間に険悪??
なんで??どういう状況?????

不穏な雰囲気を漂わせる二人をチラチラと様子を窺い見ていた


「逃げてるヤツに言われてもな?」

「っ!!だから、それはっ、匂いが・・」

「あー、だから俺が面倒見るって言ってんだよ」

「だ、ダメだ!!」

「なら、お前がどうにかするんだな?」

「っ・・・・・・」


ヒチョルさんの言葉にヒョンは困った様に眉を下げながら
僕をチラッと見て、また口を噤んでしまった

そんなヒョンにヒチョルさんは呆れたように
溜息を吐いた


「・・・はぁ、結局そうやって逃げんだったら、こいつは俺が連れてく」

「ダメだ!!!」

「だったら!!どうすんだって言ってんだよ!?」


ヒチョルさんの恫喝にビリビリと空気が震えるのと同じように
僕も震え上がった

こ、恐っ・・

今まで見たことのない剣幕のヒチョルさんに
ビクビクしながら、恫喝されたヒョンが気になって視線を向けると
ヒョンは、何故か驚愕しショックを受けたように目を見開いていた

え?なにその表情???


「・・本気、なのか?」

「そうだ、って言ったら?」


??何が本気??そうだって???なにが????

ヒョンとヒチョルさんの会話についていけず
落ち着かない気持ちで、身の置場に困っていた


「渡さない」

「なんもしねーで、ただ逃げるだけのヤツに凄まれてもなー」


睨むヒョンから、身が縮むような殺気を感じるのに
ヒチョルさんは意に介さずに、寧ろ余計に囃し立てるかのように
クスっと不適に笑って僕の肩に手を置いた

ん?あれ??もしかして、今の話って・・

まさか、と思いながらヒチョルさんに目を向けると
僕の方に顔を向けて、ヒョンには見えないように片目をウインクし顔を近づけると
「多分もう一押しだな」耳元でボソッと囁いて、ニッコリといい顔で微笑んだ

その顔に、やり方はまぁアレだけど
僕達に助け船を出してくれているんだと理解すると
頼ってばかりの申し訳なさと、見透かされてる恥ずかしさに、顔が熱くなった

その瞬間

強い風が吹き付けた、と感じるのと同時に、腰に腕が周り身体がふわっと宙に浮いた

さっきまで、僕に近付かず触れもしなかったヒョンが
僕を抱えて悲しげに眉を顰ていた


「ヒョ・・」

「ヒ、ヒチョルヒョン、の、方が・・いい・・・っ、のか?」



はぁ?



ヒョンは、盛大に、ヒチョルさんの思惑とは全く違う方向の勘違いをしていた

ヒチョルさんの方がいいのか?って・・・
なんでそうなるのかな?!
ってか、ヒョン・・・
僕の事ちゃんと見てないんじゃないか?
あの告白もホントは聞こえてなかったんじゃないか?

と、思わずにはいられなかった

いい匂いを漂わせるヒョンの、その香にまた溺れそうになるのを
必死に堪えながら、ムッとした目を向けた


「今さっきですけど?」ジロリ

「え?」

「僕と距離を取るのは・・匂いの所為だから仕方ないかもしれないですけど、告ったのは・・・・・・今さきだって言ってんですよ!それなのに・・逃げたのはそっちなのに?僕を疑うのは酷くねーですか?!おっ?!」


誘うような匂いと、告ったばかりの想いを疑われた悲しさと
やり場の無いフラストレーションイと、それでもやっぱりヒョンが好きだと想う気持ちが
ぐちゃぐちゃに混ざって
鼻の奥がツンとして、目頭が熱くなるのを感じた

ここで泣くとか格好悪いし、なんかちょっと卑怯な気もするけど
ホントに色々とぐちゃ混ぜで、どんなに頑張って堪えても
湧き上がってくる涙を止める術がなかった

近寄れなかったのは僕の体質の所為で
ヒョンにもどうする事も出来ないんだろうけど
だからって、やっとの思いで告ったのを無かったかのように
気持ちを疑われるのなら・・
気持ちを伝えた事で距離を取られるなら・・・


「告んなきゃ、ッよかった・・・ズビッ」


俯き鼻を啜り、涙を拭きながらそう言うと


「っ!!チャンミナ、ち、違うから!」


明らかに焦ったような声で覗き込んでくるヒョンからは
相変わらず、堪らない香が漂っていて理性がぐらつく半面
整理しきれない、憤りにも似たやりきれない気持ちもあって・・・

もう・・ホントにどうしたらいいか分からなくて・・・

ヒチョルさんには迷惑を掛けるし、面倒みるって言葉も
本気で言った事じゃないと分かってるけど
どうにかお願いしてみよう・・

ヒョンとはお互い落ち着くまで
暫く離れた方がいいんじゃないかと、そう思わずにはいられなかった


「ヒョン・・」

「チャ、チャンミ、ッナ?」

「ズビ...降ろして・・」

「!?」


そう言いながら僕を掴んでいるヒョンの手から逃れようとしたけど
その手は余計に力を込めて僕を隙間なく抱き寄せ
顔を、僕の肩に埋めるように項垂れた


「ヒョ・・」

「っ、ごめ・・ッ、そんな、つもりで言ったんじゃない、からっ・・・だか、らッ・・」


小刻みに震えながら、悲痛そうに息も絶え絶えで謝るヒョンの肌は
熱を持ったように紅く熱く、苦しげな息遣いを繰り返していた


「チャ、ミナ・・ッ・・・頼む、からッ・・・行く、なっ・・・」


震えながら埋めた顔を少し上げ
眉を顰め、懇願する様な、縋る様な目をしたヒョンの
そんな弱々しい姿を見たら
僕の言葉の所為でそんな風にしてしまったんだと思ったら
さっきまでの憤りがスーッと引いていくのを感じた

けど・・・結局この状態、どうしたらいい?
なにか、ホントもう少しだけでもいいから、どうにかならないか?

ヒョンから漂う匂いに、ドクドクと心臓が煩く鳴り出し
またも理性が飛びそうになっていた

マ、マジで!なにか、ないのか?!

藁をも掴む思いでヒチョルさんに目を向けると
はぁぁぁぁ...と溜息を吐き項垂れたと思ったら


「めんどくせーから、もう、喰っちゃえよ」


項垂れた顔を、髪をかき上げながら上げ
パチンと指を鳴らし、その指でヒョンを指差し、いい顔でウインクしていた

はぁ?!
この状況でも、まだ揶揄うつもりか?!

と思わず、色々と助けてもらってる事を棚に上げ
身勝手な視線を向けてしまった


「ヒョ、ン・・ッ、他人事、だから、って・・・マジ、で・・・っ、いい加減に、しろ、よ」


どうやらそれはヒョンも同じ気持ちだったようで
フーッ..フーッ..と、苦しそうにしながら、ヒチョルさんを睨み付けながら
そう言っていた


「あははっ!まぁ他人事なのは事実だろ?」

「ヒチョル、ッ、ヒョン?!」


笑いながら言い返したヒチョルさんを
ヒョンは驚愕し、ショックを受けた様に目を丸くしながら凝視していた


「まーまー、んな睨むなよ、別に揶揄ってるワケじゃねーんだから、取り合えず聞けって」


笑顔を浮かべながらも、その視線は真面目で
ヒョンも僕も無言で、コクリと頷いた


「まず、お前らが感じてる匂いだが、俺には分からねーし、チャンミンのあの匂いも今は綺麗さっぱり消えてる―――・・・












ポチ頂けると嬉しいです☆


お久しぶり~な更新!
ちょっと長くなったので一旦、ここまででUP。
そして・・・恐らく、こちらさんそろそろ終盤で
苦手なピンク文字間近な予感・・・オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ
とりま、ちゃんと終われるように頑張りますwww

いや~コロナ、ヤバいですけど
皆さん無事ですか??
私は今のところ大丈夫ですが、苦手な夏の暑さに
既に夏バテしてます_:(´ཀ`」 ∠):_早く終われ!夏!!!

チャンミンは色々と情報が上がってて元気そうだけど
・・・ユノは・・大丈夫かな?
ホント、心も体も健康でいて欲しい...(切実)


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ホミンが大好物!!!!!!
妄想が腐ってるのはデフォですwww

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