ひまわりの先に 3つの"しこう"(その時)7
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3つの"しこう"(その時)7

『3つの"しこう"(その時)7_Y&C.side』













――Y.side――


何もかもが億劫で、意識もぼんやりとしていて
ありとあらゆる感覚が鈍っているのか、お腹が空く感覚もなく、眠くもなく
ただただ、ボーッとベッドに居るだけの一日を送っていたが


「・・・・・・」


気がついたらずっと、部屋の何処かでスマホがLINEを知らせる音を鳴らし続けている
そのあまりのしつこさに、送り主が誰なのか検討がつき
面倒だと思いながらも、ベッドから出でスマホを探した

・・・どこだ??

部屋の何処かで鳴っているが、見当たらず
脱ぎっぱなしの服や読みかけの本、出しっぱなしで開きっ放しのキャリーケース
スマホが隠れていそうな場所を探っていたが、何処にもなく
諦めてベッドに戻ろうとしたら、着信音に変わり
その音を頼りに手を伸ばすと、ソファの隙間にスマホが挟まっていた

・・・煩いから電源切っておこう

そう思いながらスマホの画面に目を向けると
ヒチョルヒョンから大量の同じ内容のLINEが表示されていた


『今から行く!!ちゃんとしとけ!!』


そのLINEを読んで、あれから三日経ったのかと分かったが
心情的には、まだ三日しか経っていなかったのかと、ゲンナリした

手の中で煩く鳴り続けるスマホの電源を落として服の山に投げ捨て
力なくソファに座り込み、そのままズルズルと横に倒れ目を閉じ
意識を手放そうとした


『先生?!』


微睡み沈んた意識の中で、チャンミナの声が聞こえた気がして一気に覚醒し
起き上がって辺りを見渡した


「・・・・・・夢か・・」


当たり前だが、そこにチャンミナの姿はあるはずもなく
その現実に打ちのめされた

やけにリアルな、幻聴?夢??
まぁどちらにしても俺の脳が作り出した"紛い物"だってのに効果覿面で
久しぶりに少し世界がクリアに感じた


「・・・・・・」


いつの間にか部屋には、ありとあらゆる物がそこらかしこに散らばり
汚部屋と化していたが、それらを片付ける気はなく
どうでもいいとソファに凭れ掛かり、ふと見つめた先に見えた
脱ぎ捨てられた服の上に放り出された電源が切れたスマホに目が止まった

・・・あぁそう言えば何か約束?
したような・・・気がするが・・・何だったか?

靄の掛かったような頭でどうにか思い出せたのは『風呂に入る』って事だけで
なんで風呂に入らなきゃいけないのか
その理由は思い出せないが、何故か鬼の形相のヒチョルヒョンの顔は思い出せた

正直面倒だが、また喧しく怒られるのも疲れるし
取り敢えず風呂にだけ入ればいいだろう

そう考え、重く怠い体を動かし風呂場に向かった

頭から熱いシャワーを浴び、髪を体を洗っていたが
なんか調子悪いような気がする・・・湯あたりでもしたか?

なんか変だと気付いたからか、そこからどんどんと気持ちの悪さも増し
終いには、手も足も震え始めていた

あぁ・・・これはダメだ・・・

徐々に血の気が引くのを感じ、慌ててシャワーを止め脱衣所に出たが
タオルを掴んだところで力尽き、濡れた体のまま、脱いだ服の上に倒れ込んだ


「はぁ…はぁ…はぁ…ぁ……」


浅く速い呼吸を繰り返していたが、次第に周りの音が消え
視界が狭まり、意識が遠のいていくのを感じ瞼を閉じた


・・・

・・・・・・

・・・・・・・ーン♪

・・・・・ピン・・・・・♪・・・・・・ポーン♪


閉じていた意識の向こう側から、微かに音が聞こえた


「・・・っ」


重い瞼を開け気を取り戻すのと同時に、ブルッと体が震えた

寒い・・・・・

一瞬ここが何処だか分からず、困惑したが
掴んだままのタオルを見て思い出した

・・・あぁ、そうか・・・あのまま倒れてたのか・・・

あれからどれくらい経ったのか時間の感覚が無いが体は心から冷え切っていた

ガタガタと震える重たい体を起こし、タオルで拭きながら
さっきから聞こえる来客を知らせる音に対応するため、震えながら
パンツとスウェットだけ履き、上手く動かず力の入らない体を壁に凭れ支えながら
ドアまで歩いたところで、ピタッと音が止んだ

・・・諦めて帰ったか

ドアノブに伸ばしていた手をそのままドアに付いて
ふらつき力の入らない足を支えるように、ドアに凭れ掛かった

体調は酷く、浅い呼吸のまま体を支えていたが、もうこのまま倒れてしまった方が楽だと
倒れ込もうとした時


「・・・んせい?」

「?!」


またチャンミナの声が聞こえた気がしたが、きっとまた幻聴だろう
自分に呆れながら自嘲的な笑みが浮かんだまま、ドアに凭れていたら


ドンドンドン!!


勢いよくドアがノックされ、そして


「先生?!居るんですか?」


今度こそ本当に、本物のチャンミナの声が聞こえた

チャンミナ・・・
この扉の向こうにチャンミンが居る

意識が飛びそうになりながら必死に体を動かし鍵を開けドアノブに手を掛けた

ガチャ

どうにかドアを開け扉の向こうのチャンミンを視界に捉えたところまでが
俺の稼働限界だった


「チャン・・・ミ・・・」


名前を全て口にする前に、プツリと意識が切れた

最後に見えたのは

驚きながら俺に手を伸ばすチャンミナの心配そうな顔だった



あぁ・・・失敗した・・・・



そんな顔させるつもりは無かったんだが・・・・









――C.side――


出先から戻ってきた編集長に「シム」とだけ声を掛けられ振り返り返事をすると
物凄い鋭い視線を寄越して、付いて来いと顎で指示された

そのどう見ても不機嫌極まりない雰囲気を身に纏った様子に、内心ビビリまくりながら後を追っていた

会議室に入りドアを閉めると、地を這うような
深い溜め息を吐き、髪をグシャグシャと掻き混ぜながら、ドカっと椅子に座った編集長の
今までにない様子に『やばい!!どうしよう?!何した?!』と頭をフル回転させていたが・・・あれ?
なんだろう、怒ってるというより、なんか切羽詰まってる感じかも?

眉間に皺を寄せ、険しい顔をしていて、パッと見は酷く不機嫌そうに見えたが
よく見るとその瞳は不安気に揺れているし、小さく足を貧乏ゆすりして落ち着きがない様子だった

どんなに仕事がピンチで混沌として地獄と化してカオスな修羅場でも、編集長だけはいつも
どこか肝が据わっていて、動じないあの編集長が・・・動揺している

その事実に、ただならぬ事が起こったんだと悟った

何があったのか、声を掛けてもいいのか、少し躊躇していたら


「はぁぁぁ...お前の方はどうなんだ?」


突然、溜息混じりに言われ、一瞬なんの話なのか分からずに
「え?」と聞き返すと


「答えは出たのか?」


そう聞かれて、一気に思考が巡り答えに行き着くと
不安が脳内を占めた


「先生に何かあったんですか?!」

「全部あいつの自業自得だが・・・答えが出てんなら、三日後にあいつんとこ行ってやれ、一応話はしてあるから」


三日後とかじゃなく、今すぐに!!と気が焦ったが
わざわざ編集長が三日後と言ったその理由は今抱えている僕の仕事のせいだと直ぐに理解出来た
投げ出すワケにはいかないが、三日か・・・正直かなり厳しい


「三日あれば、お前ならどうにか出来るだろ」


じっと僕を見据える編集長に「やれます」頷くと、またも盛大に溜息を吐いた編集長に
先生は大丈夫なのか?と率直に聞いた


「あいつは元々、大丈夫って言葉が当て嵌まらない人間だが・・・まぁ強いて言うなら、人としての機能を放棄した状態だな」

「え???」

「凹んでるなんて、そんな生温い表現じゃ足りねーな」

「・・・」

「あれは、奈落の底をぶち抜いて落ち続けてる、生ける屍だな」


そう言われても正直、想像が出来なかった
あの先生が??
あの、いつもどこか飄々としながらも、生き生きと、喜々としている、あの先生が?
生ける屍?奈落の底をぶち抜いてる?!
ホントに??自分から連絡してくるな、って言ったのに?

編集長の様子からして、嘘だとは思わないが
それでも、どうしてもピンとこなくて、もしかして話を盛ってるんじゃないか?
なんて考えていたら


「疑う気持ちは分からんでもないが、そんな嘘吐く意味が俺にあるか?」


話を疑っているのを見透かされて、ドキッとしながら慌てて否定した


「いえ!嘘だとは思ってないです!!」

「けど、鵜呑みにもしてねーだろ?」

「それはその・・・はい、すみません、いつもの先生から想像出来なくて」

「まぁな、俺もあそこまでのあいつ、見たことねーよ」


そう言うと、編集長は苦虫でも潰したかのような苦い顔をして溜息を吐いて
心配そうな表情を浮かべていた

先生と長い付き合いの編集長がこんなに心配するぐらい、あの先生が落ち込んでいる

その事実に、不安が一気に押し寄せてきて落ち着きを失くしていた

自分で言っといて、落ちるとか何?!
なにが、どうしたらそんな屍になんかになるんだ?
僕、何か言ったら不味い事、言ったか?!
確かに、電話を切った時に苛ついてて、ちょっとキツイ言い方はしたけど・・・

不安に駆られながら、無意識のうちにシャツの下にあるリングを触って
ぐるぐると考えていた


「悪い、不安を煽る様な事言っといてなんだが、やr」

「絶対に三日後じゃなきゃダメですか?」


編集長の言葉を遮って焦るように聞くと、一瞬驚いたような表情をしたが
直ぐにいつもの何でも見透かした様な不敵な笑みを浮かべた編集長に戻っていた


「いや、お前がちゃんと仕事を終わらせるなら構わないよ」

「分かりました」


ニヤリと笑みを浮かべる編集長に「すみません、時間が惜しいので」と言って
会議室をあとにした

今、先生がどういう状態なのか分からないが
三日後に約束を取り付けたって事は、それまでは大丈夫だと編集長が判断したってことだ
出来るなら今直ぐにでも会いに行きたいが、今のやっている仕事は他の人に頼める仕事じゃない
だから、絶対に三日で・・いや!二日でどうにかする!!

心に決め、デスクに戻り寝る間も惜しんで仕事を熟し

そのまま会社に泊まり込み

自分でやるべき事は全て終わらせ、他の人に頼めるものは頼み

編集長から話を聞いてから二日が経った夕暮れ


「明日は休みますので、宜しくお願いします」


荷物を持ち、編集長にそう告げると


「頼んだぞ」


じっと僕を見据える編集長が差し出したメモを手に取ると、そこには
先生が泊まっているホテルと部屋番号が書いてあった

メモから目を戻し「はい」と頭を下げ「お疲れさまでした」とメモを握りしめ
急ぎ足でフロアを出て、焦燥感に苛まれながら、先生がいるホテルに向かった











ポチ頂けると頑張れます♪


お久しぶり!!!なこちらさんの更新です
いやー・・久々に【書いた話を消す】って事をやらかして
いつも考えなしに話を書いてるので、自分で書いたのに
どう書いていたか忘れてしまい、ちょっと萎えて途方に暮れてましたwwwwww
まぁ、最初に書いたのと若干流れが違う気もしますが
とりま、これでUP!


あー、私のtour初日はまだまだで
耐えられるはずもなく、初日から
ガンガンに情報を漁っていますwwwww

皆さんはもうtour参戦しましたか??
あぁぁぁぁぁ、参戦が待ち遠しいっ!!!
ってか、あと一ヶ月以上か・・・遠い....._(┐「ε:)_



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妄想が腐ってるのはデフォですwww

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