ひまわりの先に 拍手1000回記念【安らぎと喧噪の部屋(中編)】
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拍手1000回記念【安らぎと喧噪の部屋(中編)】

『安らぎと喧噪の部屋(中編)』












とにかく、だらしない・・・・

脱いだ靴はそのままだし、ソファーに服を脱ぎっぱなしにするし、ペットボトルの蓋は閉めないし、
読んだ本をそのままにするし、スーツのまま寝たりするし・・・

世間では、イケメンとかカリスマとか言われているみたいだけど、こんなところファンが見たら
ガッカリするよ・・・・・・

・・・でも、素直で、人望が厚くて、優しくて、責任感があって、ちょっと強引なとこもかっこよくて・・・・・・・

って!ちょ、ちょっと待て!!

そ、そうだ、あれだ、カッコイイってのは、人としてであって、恋愛感情とかではない。
恋とかじゃ・・・恋なわけない。
俺は、女性が好きだ!!だから―――ソッチの気は全く無いはずだ・・・無いはずだけど・・・
でも、ドキドキする―――――――

――――って!!な゛ーーーーーーーっ!!なに考えてんだ僕!!!!!!

玄関から拾って集めてきた洗濯物を抱えて、自分が考えていた事を忘れるように洗濯機に放り込んだ。


はぁ、
それにしても、、、ホントに、たった2日でこんなに散らかるとは・・・
まぁ、家事をするのが俺の仕事だけど・・・
部屋を眺め、小さくため息をついて気合を入れるように、腕を捲って掃除を始めた。



・・・・・・・・・・・・



一通り掃除も買い出しも食事の支度も終わって時計を見ると、まだヒョンが帰ってくるまでに時間が余っていた。
どうしようかと考えた時、DVDの棚に昔ヒョンが出演した映画があるのを思い出した。
どんな内容なのか、気になって、手に取った・・・

映画は、恋愛物で、ヒョンは主人公の女性に秘かに恋をする友人の役だった。
物語はハッピーエンドだったけど、
ヒョンは、想いを伝える事も出来ずに、主人公の女性を応援して、傷ついて、
でも、想いを寄せる女性が幸せになった事を心から喜ぶ・・・そんな役柄だった。

普通に観ていたら泣くような内容ではないのに、ヒョンの役柄が、ヒョンが・・・可哀想で健気で・・・・・

泣いていた――――――――

・・・もし僕が、あの立場になったら?・・・好きな人に想いを告げられない・・・そんな相手・・・
そう考えた時に思い浮かんだのは―――――ユノヒョン―――――だった・・・

泣きながらそんな事を考えていたら


「ただいま~~」


!!!!!!!!!!!!


「チャンミナー?いるー??」


えっ!?嘘!!帰って来た!!!
ヤバい!!僕今かなりヤバい!!泣いてるし!ヒョンの映画観てたし!!ヒョンの事考えてたしっ!!!!
どうしよう!??ど、どうしようーーーーー

慌てて、DVDを片付けて、なぜかキッチンへ移動した。


「チャンミナー?あっ!!いた!!ただ~いま」


後ろから腰に腕を回しギュッとホールドされ、僕の肩に顎を乗せて顔を覗いてくる―――――

ヤバい、今さっきまで考えてた事が頭の中でグルグルして、しかも、泣いたから目が赤い!!
見られたくなくて、顔を逸らして


「お、おかえりなさい。・・・それより、いい加減に離して下さい」

「嫌だ。久しぶりなのに離すわけないだろ?」

「ヒョン!ホントに離して・・・」


ヤバい‥離さないって言われて嬉しいとか思ってしまう自分がヤバい!!!
顔が赤くなってくのがわかる・・・は、はやく離して欲しい・・・


「ん?チャンミナ、顔見せて」


ぐいっと身体が回転し、ヒョンと向き合うようになってまた腰に手を回された。
ひじょーにマズイ!!ばれる!!手で顔を覆って俯いてたけど、
ヒョンに手を外され、顎を持って上を向かされた
・・・せめてもの抵抗で目線だけは横を向いて・・・

って!!顎を持つとか!!!仕草がいちいちカッコイイとか!!!ヤバい・・・


「チャンミナ?泣いてたのか?」


ばれたーーーーーーーー!!どうしよう・・・なんて言い訳すればいいい?
本当の事言ったら、今度こそ押し倒されかねない・・・どうしよう・・・


「いいえ、泣いてません」

「でも、目が真っ赤だけど?」

「こ、これは・・・そ、その、料理で玉ねぎ切ってて目に染みただけです」

「ん?・・・今日の料理、玉ねぎ使ってなくね?」


!!!アホ!!僕のアホ!!ど、どうしよう・・・・・・


「べ、別に、僕が泣いていようとヒョンには関係ないじゃないですか!」


テンパり過ぎて、語尾が荒くなってしまった・・・・・・

あれ?ヒョン?????


「・・・・・・」

「は?本当にそう思ってんの?」

「えっ?・・・・」

「お前にとって、俺は関係ない奴なのかよ?」

「あっ!!・・・」

「自分の好きな奴が、泣いてんのに関係ないとか思えるわけねぇだろ」

「いや・・・あの・・それは・・」

「もう、いいわ。・・関係ない奴に言いたくないなら聞かねぇよ」


ヒョンは明らかに不機嫌になって、部屋に行ってしまった・・・

どうしよう・・・怒らせた・・・・・・このまま帰る?・・それは、ちょっと人として良くない。
じゃあ、正直に言う?・・それは、無理・・・・・・・
関係ないなんて言ってしまった事・・・謝らなければ・・・
・・・・・仕事、首になるかもしれないし・・・・そうなったら・・・
・・・・喧嘩別れのまま会えなくなるかもしれない・・・・・
・・あっ・・・ヤバい・・・また泣きそうだ・・・・
ちゃんと謝ろう・・・

コンコン


「ヒョン?」

「・・・あぁ何?・・」


扉を開ける勇気が出ない、顔を見たら泣いてしまいそうだから・・・


「・・その、さっきの・・は・・・・言い過ぎました・・・すいません」

「・・・」

「あの・・・ご飯・・朝の分は、冷蔵庫に入ってますので、ちゃんと起きて食べて下さい。」

「・・・」

「・・・本当に・・ごめんなさい・・・」


ヒョンは・・・何も言わない・・そりゃそうだ、僕があんな事言ったから・・・
関係ないなんて思ってもいない・・・・・・・・天の邪鬼・・・・

素直になれない自分が嫌になる・・・・・・・・

返事の無いドアの前から、トボトボと玄関に向かい、靴ひもを結んでいたけど・・・・
さっき観た映画で涙腺が緩んでしまったのか、涙で視界が歪んで、上手く紐が結べない
玄関にパタパタと丸い涙の跡ができるのを見ていた――――――――

ふいに、ふわっとヒョンの香水がして、長い腕が僕を抱きしめていた。


「チャンミナ・・・・ごめん・・・・帰るなよ・・・・・」


僕は言葉にできず・・・コクと頷いて、ヒョンの腕に添えた手をギュッと握った。

ヒョンに手を引かれリビングに向かう途中、
やっぱりちゃんとヒョンに謝ろうと思って、立ち止まって、袖で涙を拭った


「ヒョ、ヒョン・・あの・・グスッ・・関係ない・・・なんて・・ッ・・・言って・・ごめんなさい・・そんなッ・・こと・・思ってない・・グスです・・」


あぁ、やっぱり涙腺が緩んでいる・・・なにか言うごとに、涙が出てくる・・・
僕、男なのに・・こんなに泣いて、ヒョン引いてないかな・・・


「チャンミナ・・・もういいから・・もう泣くな」


ヒョンの大きくて綺麗な手が、僕の頬を包んで涙を拭ってくれる


「うぅ・・ごめんなさい・・」

「もう泣くな」


ポロポロと止まらない涙を、止めるように瞼に、流れた涙を掬うように頬に、そして唇に
沢山のキスが僕の顔に振ってくる・・・

重ねあった唇から洩れる声は次第に甘さを含み出して、深く痺れるキスに変わっていった。



僕の心はとっくに変化していて、ただ自分で認めるのが恐かっただけなんだ。

だって僕はもう、こんなにもヒョンが好きでどうしようもないんだから―――――




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「ぷははははははははははっく!!マジであいつ、シム君に本気なんだって!!!!!」

「はぁ・・・」


僕は、今日ボア社長に呼び出されて本社の社長室にいる、僕も話があったから都合が良かったけど・・・・どうやら、からかう目的で呼び出されたようだ。


「だって、私とサニーになんて言ったと思う?『あいつに手だしたら、ぶっ殺す』だって!!女性に『ぶっ殺す』って言うって!!!ぶははははははっは!!!どんだけだよ!!!!!」

「社長・・・私本気で怖かったんですけど・・・・」

「あはははっく、大丈夫!大丈夫!!手出さなきゃ殺されないから!!!あはははははははっ」

「・・・・・社長・・ユノさんが本気過ぎて笑えません」

「っく、で?シム君はどうなの?ユノの事」


社長って・・・前も思ったけど、直球だよな・・・・/////////


「・・・いや・・それは////////」

「シム君!!相変わらず顔に出やすいね!!!!」

「ホントですね!!」

「まぁ、世間は何て言うかわかんないけど、私はあいつが久しぶりに本気で人を好きになったのが正直嬉しい。だから、何があっても、私達はあんた達の味方だから!!!まっ!それだけは、覚えといて!!!」

「社長の仰る通りです!!シムさん!!!」

「いや・・・はい・・ありがとうございます?」


僕まだ、ヒョンに返事して無いけど・・・・・


「んで!!今日呼び出したのは別の件で」

「え?からかうのが目的じゃなかったんですか?」

「あはっはははは!それも、そうだったんだけど、ちょっと耳に入れときたい事があって・・・」


あれ?なんかいつもと雰囲気違う?真面目な話っぽい
サニーさんも、何か表情硬いし・・・・な、なんだろう・・・


「シム君、ストーカーに気を付けて・・・」

「は???????」

オンニ・・・・・オンニに頼んだ私が馬鹿でした・・・ごめんねシムさん・・ちゃんと説明します・・・」

「お仕事を依頼する際に、少しお話したと思いますが、以前ユンホさんの家政婦をしていた方々は一様にユンホさんに一方的な好意を抱いてしまったため、辞めて頂いて、その度にユンホさんは引っ越しをしているのですが、それは、元家政婦の方々からユンホさんを守る為に行っている事んです。」

「そ、それって、ストーカーって事ですか?」

「一言でいえばそうです。普段であれば、こちらとユンホさんの事務所で対処していますので、問題は起きないように未然に防いているのですが、今回は、ちょっと心配な事がありまして・・・」

「ヒョンが危ないんですか?」

「いえ・・・あの・・」


サニーさんは、何故か言葉を濁して俯いてしまった・・・あれ?・・泣いてる???なんで??
すると、社長がサニーさんの代わりに話し出した


「今回狙われているのは、シム君なんだ。」

「え???ぼ、僕??どうして?」

「どうやら、ドコからか情報が漏れて、ユノのマンションもシム君が家政夫をしてる事も、そして・・・ユノがシム君を好きな事までバレてる・・・・だから、シム君が狙われる事に・・・本当に、申し訳ない」

「・・・わ、私がシムさんを家政夫に推薦しなければ、こんな事にはならなかったのに・・・本当にごめんなさい・・・」

「それは違います。サニーさんが僕を推薦してくれなければ、ヒョンの家政夫として働くことも、ヒョンやサニーさん、社長ともこうやって話したり出会ったりすることもなかったし・・・確かに、ストーカーはちょっと恐いですけど、それはサニーさんのせいじゃないので、もう泣かないで下さい」

「さすがシム君!!いい男!!まぁ、そう言うことだから、もう泣かないの、サニー」

「・・・はいグスッ・・ありがとうございます」

「で、だ!シム君どうする?」

「へ?何がですか?」

「オンニぃぃ・・・ちゃんと、グスッ説明して下さいよぉぉ・・・」

「あぁ、ごめんごめん。取りあえず、ユノとシム君の引っ越しは決定事項。そこで、シム君には選択をしてもらいたい、このまま、引っ越し先でも家政夫を続けるか否か・・・」

「・・・あの、もしも僕が家政夫を続けた場合、標的がヒョンに変わったり、ヒョンに危害が加わる可能性って・・・」

「正直言って、ありえる話だと思う。まだ情報漏えいがドコからなのか分かっていないし、引っ越ししてもまた居場所がバレる可能性はある。そうなった場合、シム君と同様にユノにも矛先が向くのは否定できない」


・・・こういう時、直球な社長の物言いは助かる。
僕の答えは既に出ている。


答えは


「辞める」


僕のせいで少しでも、ヒョンに危険が及ぶ可能性があるなら、答えは「辞める」以外ない。
それに、今日話そうと思っていた内容も「辞める」事だったから


「あの、社長。この件についてはヒョンは知っているんですか?」

「いや、まだ伝えてない」

「そうですか・・・社長、僕・・・ヒョンの家政夫辞めます」

「・・・そうか」

「あの差し出がましいんですが、ユノヒョンには何も言わないで貰えますか?」

「それは、ストーカの事とシム君の辞める理由とシム君の新しい住所も含め全て?」

「はい」

「シム君、もう、あいつに会わないつもり?」

「・・・はい・・・出来る限りの可能性を排除したいので・・・」

「そうか・・・・分かった。・・・けど、ここからは社長としてじゃなく、私個人の意見として聞いて欲しい。正直、あいつの傍から離れて欲しくないって思ってるし、あいつの家政夫を辞めたとしても、連絡ぐらいはとって欲しい。そして、ストーカーが解決したら、また、あいつの家政夫を再開すればいいんじゃないかって思う。けど、シム君は、二度とユノと会わないつもりだよね?どうして?」

「それは・・・色々と考えてた事なので・・・スイマセン」

「・・・謝らなくていい・・・寧ろ謝らなきゃいけないのは私だし、こんな事がなければ、ずっと家政夫を続けて欲しかったんだけど・・・・本当に、申し訳ない」


社長は心苦しそうに頭を下げた・・・


「シムさん・・・あの、ユノさんとの事・・・本当にいいんですか??」


・・・・・ヒョンの事・・・正直今すぐにでも泣きそうだった・・・
・・・引っ越しをしたら・・・・会えなくなる・・・二度と・・・
でも、それでもヒョンが危ない目に合うのだけは嫌なんだ・・・・
それに、前から考えていた事・・・・・

ヒョンは僕と違って一般人じゃない、
華やかな世界で生きている人で、そこで本当にキラキラと輝いてる・・・本当にキラキラと・・
そんな人に、もし男の恋人がいるって世間に知られたら?
社長やサニーさんみたいに、考えてくれる人は極々少数でしかない。

・・・・僕は、ヒョンの足枷以外の何ものでも無い。

だからこそ僕はずっと、ヒョンに自分の気持ちを伝えられずにいた。


「・・・ヒョンの事は好きです。でも、だからこそ、離れようと思います・・・」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




いつも通り、本当にいつも通りにヒョンを見送った――――

僕は今、ヒョンの引っ越し先の部屋で片付けをしている・・・これが最後の仕事。
自分で決めた事だけど、やっぱり会えなくなるのは・・・辛い・・辛いよ・・・・
こんなに胸が痛くて辛くなるほどに、ヒョンの事が好きなんだって・・・・
誰も見ていないから・・・僕はボロボロと泣きながら片付けをした。

部屋の片づけも終わって・・・食事も作った・・・もう、本当にこれで最後。

部屋をぐるっと見渡して・・・ふと目に留まったDVD・・・ヒョンが出演している恋愛映画


「ごめんね・・・ヒョン・・泥棒だけど、これ・・頂戴ね・・・・」


DVDを鞄に入れて部屋を出でた――――――「お世話になりました」






ポチ頂けるとモジ((*´ε` *))モジします


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お返事~

未*さ~ん

前回のmissionを見た後…妄想が爆発しましたwww
スタップに爆弾を投下された気分でした!!!!
よくやった!!!もっとやれ!!!スタップ最高!!

ある意味、私も思い込みの激しいペンです(腐の方向ですがwww)!!!
今回のヒョンは…どちらかっていうと
落ち込むよりも怒りが勝つタイプですかね!

強引・強気なユノも大好物です!!!!(◦´꒳`◦)

拍手コメお返事

a**さん

ありがとうございまっっす!!!
いつもコメント頂き本当に嬉しです(◦´꒳`◦)

今回のお話は…即興なので…色々心配です…(汗)
た、楽しんで頂けると嬉しいなぁ~☆

拍手コメお返事

プ**さん

いらっしゃいませ~☆

展開…早すぎたりしてる気も若干しますが…
書ききれない部分は…後で…補足しようかとwww

社長はボアちゃん!!!!
私の中でははまり役です(゚∇^d) グッ!!
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Girasol

Author:Girasol
東方神起が大好きで、
ホミンが大好物!!!!!!
妄想が腐ってるのはデフォですwww

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